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2012年7月

2012年7月 8日 (日)

浄土宗の人は

「浄土宗の人は 愚者になりて 往生す」

            (『親鸞聖人御消息』)

先日、掲示板の話でこの文言について書きましたが、思い違いをしていたことに気づきましたので、少し書かせていただきます。

当該の言葉は親鸞聖人が法然上人の言葉を消息(お手紙)にお書きになった者です。

故法然聖人は、「浄土宗の人は愚者になりて往生す」と候ひしことを、たしかにうけたまはり候ひしうへに、ものもおぼえぬあさましきひとびとのまゐりたるを御覧じては、「往生必定すべし」とて、笑ませたまひしをみまゐらせ候ひき。文沙汰して、さかしきひとのまゐりたるをば、「往生はいかがあらんずらん」と、たしかにうけたまはりき。いまにいたるまでおもひあはせられ候ふなり。ひとびとにすかされさせたまはで、御信心たぢろかせたまはずして、おのおの御往生候ふべきなり。ただし、ひとにすかされさせたまひ候はずとも、信心の定まらぬ人は正定聚に住したま はずして、うかれたまひたる人なり。

自分が信心が定まっていない人が、賢そうな顔をしているのでは往生はどうなっているのかということをしっかり聴くことができない。自分の信心を固めることができるのは、そういう人ではなく、「愚者」だ、ということでしょう。

要は信心を獲得し、仏の光に照らされて、傲りたかぶりの心から解放されたところに、往生はあるのでしょう。

本山行事のお知らせ

墓 参 会 八月 八日 午後十時 午後二時

     法 話 三崎霊証師(西宮寺住職)

永代経会 八月二十日 午前十時 午後二時

     法 話 奥田順誓師(教應寺住職) 

改めてお知らせいたしますが、 八月七日 午後三時から 正善寺で墓参会盂蘭盆会を行います。

永代経 佛性寺さん

当日ですが、本日平成24年7月8日(日)午後3時より佛性寺さんで永代経が行われます。

お取りつぎさせていただきます。

どうぞお参りください。

2012年7月 4日 (水)

平等施一切

昨日のこととなりましたが、豪摂寺さんの暁天講座を聴聞させていただきました。

題は『平等施一切』(真宗三門徒派恵光寺住職 黒田昌英

お口とりということで、仏様が私の口を借りて言葉を伝えておられると・・・

なかなか個性あふれるお話で、例話もわかりやすく印象に残るお話でした。

「平等」の意味を仏様の視点から教えていただきました。

目についたものを。

「第44回 暁の人生講座」

開会 2012年7月21日(土)午前5時45分

と き 7月21日、22日、23日、24日、25日

    (毎朝午前6時~7時)

ところ 東別院本堂(聴講券1,500円 5日間共通)

21日 「念仏学校一年生」 宮戸道雄師

22日 「生死を出る」 佐野明弘師

23日 「救いと問の念仏」 岩佐幾代師

24日 「師の跡を歩む」 家山勉師

25日 「大切なものが見えない・聞けない」 池田勇諦師

2012年7月 2日 (月)

暁天講座 2

豪摂寺さんの暁天講座に御聴聞。

 『南無阿弥陀仏をとなふべし』

   真宗大谷派真浄寺住職 印牧秀峰師

御和讃の一説からとられた題。

「弥陀大悲の誓願を

 ふかく信ぜんひとはみな

 ねてもさめてもへだてなく

 南無阿弥陀仏をとなふべし」

御講師のお話の中で、「身の真実」という言葉が繰り返し聞かれた。

親鸞聖人は自分自身が煩悩具足の凡夫であり、私自身がそのことに気づくことによって救われるとお示しくださりました。

仏の願いとはほど遠い「身の真実」を抱えながら、仏になる道をお示しくださったのだと思います。

「浄土宗の人は 愚者になりて 往生す」

            (『親鸞聖人御消息』)

この言葉を掲示板に1か月ばかり掲示をしておきましたが、ある方からこれは(今の)浄土宗の方々を愚者と言っているようにとれると。

そうではありません。

親鸞聖人はご自分では「浄土真宗」という宗派を起こしたとは考えておられませんでした。

聖人自身が「浄土宗の人」つまり法然上人の教えを信じる人の一人という認識であられました。

自身の中の仏の願いにそぐわない愚かさを充分認識するところから、聖人の教えは始まるのだと思います。

聖人の言説は、ある場合には逆説的で、ともすれば一般的な常識を越えていることがあります。

しかし、そこにこそ真実を伝えようという聖人の思いがあるようにも思います。

掲示板には、様々な方の真宗に関わるおことばを掲示いたしますが、

中には意味を捕捉しがたいものもあるかもしれません。

そういうときは、お尋ねください。

そこからお聴聞が始まると思います。

現在は、この文言を掲示してはおりません。

1か月が過ぎたので・・・・

2012年7月 1日 (日)

暁天講座

夏は夏安吾の季節です。辞書によると

げあんご【夏安居】とは。意味や解説。仏語。僧が、夏(げ)の期間、外出せずに一所に こもって修行をすること。夏籠もり。

僧俗の区別なく仏教を学ぶことのできる暁天講座が近くでも企画されています。

私の目に入ったところでは

真宗出雲路派本山 豪摂寺 暁天講座

七月二日(月)・三日(火)午前六時~七時まで 御影堂にて

第一日 『南無阿弥陀仏をとなふべし』

     真宗大谷派真浄寺住職 印牧秀峰師

第二日 『平等施一切』

     真宗三門徒派恵光寺住職 黒田昌英師

真宗誠照寺派本山誠照寺 暁天講座
7月17日~19日 いずれも午前6時より7時まで
於: 御影堂
17日(火)花岡静人 師 (奈良県 本願寺派 勝光寺)
      講題「お浄土をたまわる」
18日(水)袋田 晃 師 (勝山市 本願寺派 浄円寺住職)
      講題「信心とは佛心を以って手本とせられ候。」
19日(木)牧野豊丸 師 (福井市 大谷派 託願寺住職)
      講題「人身受け難し今すでに受く」

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