永代経
正善寺の永代経も無事終わりました。
たくさんの参詣の方々とのご縁をよろこびたいと思います。
寺報をお説教のレジメ代わりにしましたので、お読みいただくと幸いです。
正善寺の寺報の第3号をお届けいたします。今回は永代経ですので、お勤めるお経についてお伝えいたします。秋の永代経でのお勤めは、仏説阿弥陀経(中)仏説観無量寿経(逮夜)です。お説教のレジメも兼ねますので、お説教のには、この寺報をご覧ください。
永代経のお勤め
●浄土三部経をあげます。
正善寺では、春と秋の永代経で浄土三部経をあげます。春は、仏説無量寿経と仏説阿弥陀経。秋は仏説観無量寿経と仏説阿弥陀経を上げます。浄土三部経は、浄土真宗のよりどころとなる大切なお経です。
●阿弥陀経
仏説阿弥陀経は、阿弥陀様の開かれたお浄土の様子、そのお浄土を開かれた阿弥陀様に対するお讃えの様子が描かれています。
仏は濁れる世に 信じ難き法(おしえ)を お説きになる
「釈尊は、世にもまれな、なし難い行いをなしとげられた。この汚きった時代にあって、思想は乱れ、煩悩はますます盛んで、人々は事をなすばかりで、人の寿命が短くなるといった五つの汚れに満ちこの世界にあって、自らこの上ないさとりをひらいて、人々のために信じがたいすぐれた教えを説かれた」と。
舎利弗よ、よく知るべきである。私はこの五つの汚れに満ちた(濁)悪世の中において、なしとげ難いことをなしとげ、この上もなさとりを開いて、すべての世のために、信じ難い教えを説いたのである。これは私にとっても、きわめて難しいことなのであると。
(『仏説阿弥陀経』現代語訳)
●仏説観無量寿経
観経は、一つの大きな物語があります。「王舎城の悲劇」といわれるものですこのお話から、お釈迦様は、私たちに何をお伝えになりたかったのでしょうか。
仏説観無量寿経
王舎城の悲劇
頻婆娑羅王(びんばしゃらおう)
阿闍世(あじゃせ) 折指太子・未生怨
韋提希夫人(いだいけぶにん) ↑
提婆達多(だいばだった)
阿闍世(あじゃせ)は、頻婆娑羅王(びんばしゃらおう)を幽閉
↓
韋提希夫人(いだいけぶにん)が全身に蜂蜜と小麦粉を練ったものを塗り、瓔珞に葡萄酒のエキス入れて王に与える
↓
門番からこのことを聞いた阿闍世は韋提希夫人(いだいけぶにん)も幽閉し頻婆娑羅王(びんばしゃらおう)は死ぬ。
「我、宿何の罪ありてか、この悪子を生ずる。」
「唯、願わくは世尊、我がために広く憂悩なき処を説きたまえ。」
定善 一三の観法 第七華座観
「仏、当に汝がために、苦悩を除く法を分別し解説したまうべし。」
〈無量寿仏、空中に住立したまう。〉
散善
「汝好くこの語を持て。この語を持てというは、すなわちこれ無量寿仏の名をてとなり。」
「いずれの行もおよびがたき身」(「歎異抄」)
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