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2010年9月 8日 (水)

比叡山延暦寺

比叡山延暦寺にはまだ行ったことがなかった。

最澄開基のお寺で、鎌倉時代新しい宗派を開いた方々はほとんどここで学んだ経験を持っているといってよい。

親鸞、法然、日蓮、道元・・・・

親鸞聖人の時代には、仏教を学ぶにはここしかないという所だったのだろう。

比叡山で学び、悩み、苦しみながらそれぞれの道を歩まれたわけだが、逆にいえば、いろいろな方を輩出するほど豊穣な教えと学びの場であったとも言えるのだろう。(もっとも、比叡山の腐敗ぶりを云々することもあるけれど)

親鸞聖人も九才で得度し、二九才までここで学んでいる。

聖人は比叡山を下りられ、法然上人のもとに行かれた。

そこにはいろいろな理由があるのだろうが、比叡山の体験がなかったならば、浄土真宗の教えはなかったに違いない。

鎌倉時代には、新しい宗派に対する弾圧をした比叡山だが、今は最澄はもちろん親鸞、法然、道元、日蓮の生涯を紹介した掲示板が掲げられ、他の多くの他宗他派を立てられた方々も紹介がある。

常行三昧の修行が行われていたようであるし、ここでの修行から帰る人の一団と見える集団、修行を前に終えて、ふたたびこの地を訪れているかに見える人の一団もあった。

普段触れている真宗との違いも面白かったし、真宗が阿弥陀様一仏を信仰の中心としているのに対し、たくさんの仏像があるのも面白かった。

普段鍛えていないみなのと、ちょっと脚の具合が悪いのも相まって、結構参拝はしんどかった。

車で見所をつないで見ているだけの私とは違い、この地をくまなく歩き、ここで生活していた多くの僧の姿が、尊いものと感じられた経験であった。