ほっとする親鸞聖人のことば
川村妙慶さん「ほっとする親鸞聖人のことば」を読了。
高橋白鴎さんの書とのコラボである。
この「ほっとする・・・」シリーズは書とのコラボというコンセプトのシリーズのようである。
70ほどの親鸞聖人のお言葉がピックアップされており、そのことばに関する妙慶さんの文章と白鴎さんの書で見開きの2ページが構成されている。
どこからでも読み始めることが出来るので、心に触れることばから読んでも良いし、4つに別れているセクションごとにまとめて読んでもおもしろそうだ。
親鸞聖人のお伝えくださった言葉は、声を大にして大勢の人を一度に動かすようなものではないのです。むしろ自分自身の問題として悩み抜く一人ひとりの、その身に響いてくるのです。(あとがき)
選ばれたお言葉は「暗くなる言葉」で、「ぱっと明るくなるような言葉」がなかなか見あたらない、とおっしゃる。
「ほっとする」という書名にかなうものにするには、かなり骨が折れたのではないかとも思うが、妙慶さんのお人柄と文章の力で、「ほっとする」本になっている。
高橋白鴎さんの書も味わい深く、いろいろなタッチで書かれていて楽しめるものだ。
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