五木寛之さんに聞く(9) 最終章・教えと生きる
すでに最終回を迎えてしまっている新聞の「親鸞なう」に追いつきそうです。
750回忌のご縁と共に五木さんの「親鸞」掲載連動企画とも思われる「親鸞なう」の在り方からすれば、この方が最終回を飾るのは当然のことなのかもしれない。
幅広い発言をされている五木さんの記事は、ともすれば焦点がぼけているような気もしないでもない。
できれば、この問題をという形でお話を聞いてほしかったようにも思う。
特に印象に残ったのは、「十悪五逆」について。
大経の抑止門として捉えられているところに「唯除五逆 誹謗正法」とある。
「仏典には『信じてひたすらに念仏すれば救われる。ただし、十悪五逆は除く』とあります。それについて法然は意図的に触れていませんが、親鸞は教行信証の中で触れています。十悪五逆の悪人といえども除外しない、無差別救済するというのが親鸞の考えではないでしょうか。嘆き多い、悲しい、不幸な人間が救われるという考え方だと思います」
無差別救済、というところは、なるほどと思う。
コメント