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2014年1月 1日 (水)

あけましておめでとうございます。

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 また、お正月に正善寺にお参りいただき、誠にありがたく存じます。

 門松は  冥土の旅の  一里塚  めでたくもありめでたくもなし(一休)     

  掲示板には、この一休さんのお歌を掲示いたしました。あるいは、正月のお祝い気分が台無しになるような内容を!と思われる方もおられるかもしれません。   一休さんは室町時代の臨済宗のお坊さん。とんちで有名、かわいらしいアニメの小僧さんといったイメージを思い浮かべそうですが、ときに辛らつな核心をついた言葉を吐かれるお坊さんであったようです。  同時代に、真宗では「お文(御文章)」で親しまれている蓮如さんがおられ、二人の間に交流があったとも伝えられています。   その一休さんは、正月に髑髏(どくろ)を掲げて、「ご用心、ご用心」と叫びながら町を練り歩いたという話も伝わっています 。  正月のおめでたい気分に町の人々は浸っておいでのことであったでしょう。しかし、その気分の裏側には、人間はいつかは命終わり、髑髏となるという避けがたい真実があります。   蓮如さんはお文のなかで、「されば人間のはかなきことは老少不定のさかひなれば、たれの人もはやく後生の一大事を心にかけて、阿弥陀仏をふかくたのみまゐらせて、念仏申すべきものなり。」と述べられました。真実信心のみ教えによって、阿弥陀様の本願によって救われる。そのことに気づいたとき、私たちは「南無阿弥陀仏」という仏様の御名を称えていくのでしょう。

 改めて、本年も共にお念仏を慶ぶ日暮らしを、ご一緒にさせていただきたいと念じております。

(寺報より)

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