葬儀 表白
先日、御門徒さんの葬儀がありました。
その際、表白(ひょうびゃく)をあげるのですが、葬儀のために表白を作りました。(ひな形があるので、標準的な表白の文章を書き写すだけなのですが…)
その一部を引きます。
ただ願うらくは 遺族知友この機縁にあいて いよいよ 深く真実のみ教えを仰ぎ 摂取の光につつまれて 如来広大の恩徳(おんどく)を謝し 奉らんことを
表白は、そのときの法要の趣旨を仏さまに申し上げるものなのですが、亡くなった人のことをよくしてくださいと申し上げるのではないのですね。
家族や知人の死に出会った生きている私たちに、みおしえを知り、仏さまの恩徳に感謝することを願っています。
信仰の厚い方ももちろんいらっしゃるのですが、私たちはなかなか仏様に自分から遇おうとは出来ないものです。死を機縁として仏さまに出会おう。そう言っています。
真実のみ教えは、亡くなってから出遭うのではなくて、生きている私たちが出遭うものなのですね。仏さまは、そう願われているのだと思います。
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