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2010年12月 2日 (木)

三浦明利さんのご講演

仁愛高校の講演のご縁で、三浦明利さんに来ていただき、演奏とお話を伺った。

美しい歌声もすばらしかったし、「美人すぎる尼さん」と紹介される美貌もさすがと思ったけれども、歌われた詞の美しさと仏法を伝えようという志の深さに感動を感じた。

表現がストレートで、心に素直に響く。

「ふるさと」の歌に託して語られた三浦さんの思いは、ある意味、彼女の回心の表出なのだろう。

音楽に打ち込んだ思いから、仏法を伝えようとする思いへの転換と、自分を支えてくださる周囲の思いへの気づきには、ある種の感動を覚えた。

CDにもなっている「ありがとう」では、最後に仁愛での出会いへの思いを歌詞に付け加えていただき、嬉しかった。

演奏された歌の中で(みんなすばらしかったが)、特に印象に残った歌詞が次のもの。

手を合わせてた あなたの背中に
導かれてここまで来た
手を合わすわたし      
(「手を合わす日々」)

 

ここに言われている「あなた」は人によって違って良いはずだ。

その人その人によって、手を合わす機縁は違うはずであるし、「あなた」も特定の人であったり、その人にとっての善知識であったり、あるいは親や祖父母であったりするのだろう。

阿弥陀様や親鸞聖人を「あなた」にする人も、もちろんあるはずだ。

たった今の私のお念仏や合掌が、いろいろなお導きによることに気づく。

そこには、一種のあたたかい感動があるのではないだろうか。

私の合掌は、多くのご縁による合掌なのだろう。

有り難い(まさしく「有ること難し」という意味での)合掌であり、お念仏の声として受け取ってみたい。

多方面でのご活躍の三浦明利さんとの御縁を喜ぶばかりである。

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