女の覚悟 ひとり悩むあなたへ贈る言葉
川村妙慶さんの新著『女の覚悟 ひとり悩むあなたへ贈る言葉』を拝読。
妙慶さんの本は一通り読ませていただいているが、この本は悩みに向き合う妙慶さんの姿勢に感動を覚えた。
この方は悩み相談を長年されているが、その際の姿勢はいつも真摯で、仏教的だと思う。
この本では、今まで以上にひとりの人間としての(真宗的に言えば「ひとりの凡夫としての」)川村妙慶が文章の背景に見えてくるような感じだ。
相談者の悩み、苦しみの切実さはもちろんのこと、回答する川村妙慶その人が、丸ごとの人間としてご自分の悩みや苦しみの経験やそこからつかみ得たものを総動員して回答しておられる。
そういうふうに感じられた。
しかし、そこを踏まえながらも妙慶さんの回答は明るく、相談者にある転換をもたらしてくれそうな感じである。
「心をす~っと軽くしたいとき、この一冊」と帯にあるが、この本を読んだ人は実感として受けとめられるのではないだろうか。
妙慶さんはご自身のブログ「日替わり法話」でこの本のことを書いておられる。
一読の価値有り。お薦めの本です。
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