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2011年9月11日 (日)

原発と仏教

相愛大学に行って中沢新一氏の集中講義「原発と仏教」を聴講。

といっても最終日のみの聴講となった。(残念)

相愛はお西の学校であるが、仏教文化のコースを開設するなど、仏教を今日的視点で捉え直そうという機運があるように、外から見ていると思う。

釋徹宗氏はここの先生だ。(最終日は、残念ながらご不在ということ)

中沢氏には、ふだん浄土真宗という枠の中だけで考えてしまう私の頭に大きな宗教という枠組みから揺さぶりをかけていただいたと思う。

もちろん、親鸞の位置づけもしっかりお話になるのだが、宗教そして仏教を幅広く捉えられ、原発の問題に結びつけられるのは相当な力量と知識量だと感じてしまう。

原発への結び付けは、少し性急な気もしないではないが、西洋文明のつくり出したものを無批判に受け入れるのではなく、東洋的なまなざしを(あるいは日本的まなざしを)向けて、西洋とは違った捉え方をしなくてはならないと感じる。

驚嘆すべきは、宗教事象を結びつけ、紡ぎ出す中沢氏のコーディネート力とナラティブの能力の高さなのではないかと思う。

大阪まで出向いた価値は十分であった。

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コメント

ええですねぇ・・・

コメントありがとうございます。
たまには知的な刺激もいいですね。

コメントありがとうございます。
たまには知的な刺激もいいですね。

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