独りじゃないよ
川村妙慶さん『独りじゃないよ』を読ませていただきました。(手元に着いてから、しばらく読めずにいましたが…)
妙慶さんらしく、親鸞聖人の教えを元に、やさしくわかりやすく私たちに語りかけてくださる本。
仏教の智慧を生きる生き方を語ってくださる。
帯にも取られているあとがきの一部を引いてみましょう。
人間は「繋がり」を感じることができなくなったとき、大きな孤独がおそってくるのです。
人間は、何でもないちょっとしたお声がけ、人の温もりを感じることで生きる希望を持つことができるのです。
仏さまは「あなたを独りにさせません」と、いつでも手を差し伸べておられます。
どうか安心して生きていきましょう。
真宗では、信仰を「安心(あんじん)」という言い方で表します。
無縁社会などといわれ、人の間の縁を断ち切ろうという志向を持って戦後の社会は進んできたといっていいでしょう。
仏様はご縁で結ばれた関係を私たちに示してくださいます。
私たちはそういう仏様のお声をなかなか聞くことができません。
その仏様のお声を聞いたとき、そして、仏様に私は願われているのだと知ったとき、「安心」するのかもしれません。
そういう仏様のお声を妙慶さんが私たちにお取り次ぎになっておられる。
そんなふうに感じました。
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