浄土宗の人は
「浄土宗の人は 愚者になりて 往生す」
(『親鸞聖人御消息』)
先日、掲示板の話でこの文言について書きましたが、思い違いをしていたことに気づきましたので、少し書かせていただきます。
当該の言葉は親鸞聖人が法然上人の言葉を消息(お手紙)にお書きになった者です。
故法然聖人は、「浄土宗の人は愚者になりて往生す」と候ひしことを、たしかにうけたまはり候ひしうへに、ものもおぼえぬあさましきひとびとのまゐりたるを御覧じては、「往生必定すべし」とて、笑ませたまひしをみまゐらせ候ひき。文沙汰して、さかしきひとのまゐりたるをば、「往生はいかがあらんずらん」と、たしかにうけたまはりき。いまにいたるまでおもひあはせられ候ふなり。ひとびとにすかされさせたまはで、御信心たぢろかせたまはずして、おのおの御往生候ふべきなり。ただし、ひとにすかされさせたまひ候はずとも、信心の定まらぬ人は正定聚に住したま はずして、うかれたまひたる人なり。
自分が信心が定まっていない人が、賢そうな顔をしているのでは往生はどうなっているのかということをしっかり聴くことができない。自分の信心を固めることができるのは、そういう人ではなく、「愚者」だ、ということでしょう。
要は信心を獲得し、仏の光に照らされて、傲りたかぶりの心から解放されたところに、往生はあるのでしょう。
本山行事のお知らせ
墓 参 会 八月 八日 午後十時 午後二時
法 話 三崎霊証師(西宮寺住職)
永代経会 八月二十日 午前十時 午後二時
法 話 奥田順誓師(教應寺住職)
改めてお知らせいたしますが、 八月七日 午後三時から 正善寺で墓参会盂蘭盆会を行います。
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