悩みながら、今を生きよう。阿弥陀さんと共に。
『ほっとひといき 川村妙慶のカフェ相談室』を何とか読了。
5月から6月に渡って3回行われたカフェ相談室を書籍化したもの。
妙慶さんは相談者の悩みに向き合い、真摯にお答えになっている。
とはいいながら、その答えには、深く仏教に根ざしたことばである。
私たちは、煩悩に眼を閉ざされ、いつの間にか我に縛られる。
人間である以上、程度の差はあれ、そこから逃れることはできない。
悩みというのは、私たちにとってそういうものなのだろう。
「悩みながら、今を生きよう。阿弥陀さんと共に。」
このことばで妙慶さんは「おわりに」を締めくくる。この本で妙慶さんが示された悩みに向き合う態度を、まさしく言い当てたものではないだろうか。
そして、真宗門徒は人生の伴侶のように、このことばとつきあっていきたいものだと思う。
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