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2013年2月 2日 (土)

ぬけぬけと

ぬけぬけと 「鬼は外」とは 笑止なり

2月の掲示伝導として上の言葉を掲示板に。

明日は節分。「鬼は外」の声が響き、恵方巻きを召し上がる方も多いのではないでしょうか。

「かなしきかなや道俗の良時吉日えらばしめ天神地祇をあがめつつト占祭祀つとめとす」

僧侶も世俗の者たちも、良い時良い日にとらわれて、天の神や地の神をあがめつつ、占いや祈りごとに余念がありません。なんと悲しいことなのでしょう。
親鸞 『正像末和讃』

親鸞聖人は弥陀一仏を信じ(阿弥陀様だけを信じ)、他の天神地祇をあがめたりまつったりすることに対して、この御和讃のようにいわれました。

私の理解では、他の神仏を信じてはいけないということよりも、阿弥陀様によって救われているのだから、ほかの神仏を信じると、阿弥陀様の信心を喜べないことを嘆かれたのだと考えています。

私たちの問題は、私たち自身の中にある三毒や煩悩といった私たちを苦しめるもの、つまり自分の身中の「鬼」にあるように思います。

それがわかっていながら、ぬぐい去ることはできない。

ぬけぬけと 「鬼は外」とは 笑止なり

少し言葉の調子がきついですが、我が身中の「鬼」のことを思っていただきたいと思う次第です。

尼講のお講結び

2月23日(土) 午後6時より

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