寺院版ソーシャルビジネス
6月2日(日)の「福井新聞」13面には仏教関係の記事が多く、その中でも「寺院版ソーシャルビジネス」「公益の営み取り戻す」などの見出しとともに、「寺業」についての記事があった。
まず「寺業」を「寺院版ソーシャルビジネス」とする。
ビジネスを安直にお金もうけに結びつけてはいけない。
単なるお金儲けではなく「社会的役割を果たしながら寺を維持する仕事の新しいあり方」「地域活性など社会課題を事業化する」と説明されている。
小原泰明さんは、西光寺の副住職。
寺で行われている「酉の市」の再生はかり、地域の人々とチームを組んで「地元を元気にしたい」、「有機的な結びつきが出てくれば」との思いで、ワインを飲みながら議論をする。
小原さんが目指すのは「呼吸する寺」。
地域の人々と共に生きて機能する寺だ。
島おこしに取り組むのは松島智明(釈智明)さん。
進学のため島を離れ、結婚。
都会暮らしが続くが、脱サラした匡史さんとともに島に戻ってジャムガーデンを。
そこには「お寺と地元の信頼関係があった」からこそ、やってこられたとの思いが。
「私と同様、『島に帰りたい』と思う人が出てきたときのためにも、荘厳寺はこの島の風景とともに存続していたい。」と智明さん。
最後に應典院でのトークセッションを取り上げる。
「寺業再興 地域のいのちを支える『ソーシャルビジネス』入門」
大蓮寺(應典院)住職の秋田氏の言葉。
「『寺業』は生老病死を支える公益的な営みだ」
寺が本来、社会で果たしてた役割を取り戻そう、そういう意図を「再興」に込める。
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