お彼岸に
長年お世話になった役僧さん(この呼称に不快を感じる方がおられるかもしれませんが、この呼称でこの方を親しんで参りました。あえてこの呼称を使います)が、お浄土に還られた。
うちの同行さんにも、大変親しまれてきた方で、仏事や御教えについて、本当にたくさんのことを、この方から学ばせていただいたと思う。
父(前住職)が法務が急にできなくなり、半年後に亡くなった時、私はほとんど何もわからない状態だった。この方のお導きで、何とか勤めることができたのだと思う。
法要の前には、準備ができているかと前日にお見えになったり、実に様々な心遣いをしていただいたなあ、と数々の事柄が思い浮かぶ。
少し遅い時間にお悔やみに参上したが、お別れにいろいろな思いが胸に迫った。
お彼岸期間中の御往生、死に顔が親鸞様にそっくりだと語られるご親族の言葉に、仏法を大事にされたこの方の思いを改めて感じたところ。
そういう思いも込めて、彼岸会に臨むこととしたい。
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