妙慶尼流「悩む女」こそ「幸せ」になれる 抜き書き
『妙慶尼流「悩む女」こそ「幸せ」になれる』の表紙には、蓮の花の絵が使われてい
ます。
それに関連して、「はじめに」より。
この本の表紙は「蓮の花」です。
蓮は、日の光をいっぱいに浴びて、水面にきれいな花を咲かせますね。
実はこの花を咲かせているのは、暗くて深い泥の中に蓮が張り巡らせている
「根」なのです。
「泥」と聞くと、ちょっと「汚い」と感じてしまうかもしれません。
でも、泥の中にあるたくさんの栄養を根が取り入れてくれるからこそ、蓮はき
れいな花を咲かせることができるのです。
“日の光”と“泥の栄養”、この二つから蓮は花を咲かせるのです。
そしてその泥が私たちの抱えている苦悩なのです。
きれいな花も泥から栄養をとっている。そして泥とは「苦悩」なのである、とありま
す。
仏教では、蓮の花は重要な花です。
仏さまは、蓮台に乗っておられます。
泥があってこそ花ひらく。
苦悩があるかからこそ、人生が花ひらく、ということなのでしょう。
苦悩に必要以上に執着することはありませんが、苦悩があるからこそ、私たちの
人生も輝くといえるのでしょう。
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