« 風除室工事 | メイン | 大晦日 »

2009年12月30日 (水)

痴心未了

「福井新聞」の「心のしおり」では、了慶寺住職の藤枝宏壽さんが高光大船の句を紹介しておられる。

痴心未了今年の秋も暮るるらし 高光大船

藤枝さんは、「痴心未知」に言及して私たちに煩悩を知ることの大切さを説かれるのだが、煩悩を持っているという私の姿を知ることは、重要なことだと思う。

何よりも、私たちが煩悩を持ち、その煩悩が果てることがないことを読む高光大船の句は、私たちの真の姿を映し出す、阿弥陀様のみひかりにも似た趣がある。

私たちは、一生煩悩から切れることがない。そのことを認識した上で、はじめて何かが捕まえられるのだろう。

いい句を紹介していただいたことに感謝したい。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.mitelog.jp/t/trackback/401500/22768499

痴心未了を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

Powered by Six Apart

カウンターなど