生命の見える時 一期一会
松本梶丸さんの『生命の見える時 一期一会』を読む。
著者はいろいろと著作があり、一度お話をお聞きしたいと思っていた方の一人だが、お浄土に還られたと知って、残念に思う。
新聞に載せられたエッセイを集めた本だが、生命や人生というものに関して、感銘深いエッセイが多い。
「そうか」と、全身をうなずかしめるものに出合うとき、いのちはおのずから感動する。それが人間が生きているということなのだ。
いのちの重さが軽くなったような、実体が薄れてきたような現代、このような「いのち」を指摘する松本さんの視線は、きちんと命や生と向き合っていると感じる。
珠玉のエッセイと言えるだろう。
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