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2011年5月12日 (木)

「思いやり今こそ」

宗教者災害救援ネットワーク」を立ち上げた大阪大学大学院准教授 稲場圭信さんの「毎日新聞」の記事。「心のページ:「思いやり」今こそ 稲場圭信さんが語る」のご紹介。

以前に「親鸞なう」で紹介された稲場さんの記事を取り上げたが、仏教でいう「利他(主義)」を「思いやり」というわかりやすいことばに置き換えて、発信しておられる。

大震災と宗教について、次のように述べられている。

大震災を機に日本が大きく変わろうとしている今、宗教を豊かな可能性を秘めたソーシャルキャピタル(社会関係資本)として見直すことができると思います。

宗教というのは個人的な内面的な問題として信心を語り、信仰を語るけれども、(それはそれで大きな意味はある) こういう視点はなかなか持てずにいるのかもしれない。考えなければいけないところだろう。

 宗教には、地縁、社縁、血縁を失った人々、初めて出会う人々の間に新しい縁を作っていく可能性がある。苦難にある人を思いやり、苦により添うのが宗教。

これからの宗教の役割として、このように述べられている。

無縁社会ということばが現代社会を象徴することばとして取り上げられるが、仏教は縁を大切にする。

思いやり(=利他)の実践と、新しい縁を紡ぎ出すこと。

このあたりに仏教の求められている働きがあるような気がする。

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