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2012年1月

2012年1月 1日 (日)

元日

元日の今日、たくさんのご参詣ありがとうございました。

本来なら旧年中に寺に届き、お正月のお参りの時に配布いたします「證誠」が、遅れて届き、配布が間に合いませんでした。

途中からの配布では、行き違いがあるのではないかと思い、鏡餅をお配りする際に配布させていただくことに致しました。

今回は、おもに750回忌に関連する記事が多く掲載されています。お手元に届きましたら、ぜひお読みください。

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私の文章も載っております。(御遠忌には関係ありませんが…)

「オネガイダカラ」
                              正善寺住職 藤堂尚夫

オネガイダカラ スグキテオクレヨ(池山栄吉)

 池山栄吉先生の右のことばが、とても気になっています。このことばは「一心正念直来」(『浄土文類聚鈔』や『三心料簡および御法語』などに見えます。)というおことばを池山先生が独自に言い直されたもの。漢文の「一心正念直来」は非常にありがたい阿弥陀様のおことばですが、このままだと何か硬い感じがして、なかなか親しみが持てないように思います。

なんぢ、一心に正念して直ちに来たれ、我よくなんぢを護らん。すべて水火の難に堕せんことを畏れざれ (『浄土文類聚鈔』書き下し文)

阿弥陀様が、「一心に念仏して、すぐに私の所へ来なさい。そうすれば、私はあなたを護ろう。水や火におちることを畏れずにやって来なさい。」とおっしゃっているのです。
「オネガイダカラ スグキテオクレヨ」 阿弥陀様が私たちにかけられた願いの切実さを、余すところなく伝えることばだと感じ入る次第です。

新年

新年あけましておめでとうございます。

今年も除夜の鐘を聞きつつ、本堂で12時より正信偈のお勤め。

参詣の方々にご挨拶。

お勤めをしている間にお参りになられたお方とは、ちゃんとご挨拶ができませんでした。失礼いたしました。

村国は他のお寺や神社をまわられる方が多いので、新年と共にお参りいただく方、日中にお参りいただく方と様々です。

五月雨式でおいでになるので、もしかすると気づかず、ご挨拶できないこともあると存じます。失礼の段ご寛恕を。

多くの方と新年のご挨拶を交わしますと、新しい年を迎えたのだという感覚になってきます。

お正月はめでたいものですが、一休宗純は正月に杖の頭にどくろをしつらえ、「ご用心、ご用心」と叫びながら練り歩いたということです。

正月は、冥途の旅の一里塚
めでたくもあり、めでたくもなし

という歌を詠んだと言われております。

「冥途の旅の一里塚」と言われるその中には、刻一刻と死が近づいているという認識が潜んでいるのでしょう。生の実相と言ってもよいかもしれません。

そんなことを頭に浮かべつつ、正月を迎えた次第です。

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