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2009年10月 6日 (火)

星とたんぽぽ

これも「心のしおり」掲載のもの。この頃は金子みすゞさんをたくさん読んで、感動していました。

みすゞを読み直してみようかな・・・と思う今日この頃です。

星とたんぽぽ

 春のくるまでかくれてる、

 つよいその根は眼 にみえぬ。

 見えぬけれどもあるんだよ、

 見えぬものでもあるんだよ。
 

 この詩「星とたんぽぽ」の作者金子みすずは今年生誕百年を迎えた「若き童謡詩人の巨星」と言われながら二十六歳でこの世を去った薄幸の人でした。しかし、その優れた感性は、通常では見えないところにまで及んでいます。
 私たちの命は、実に多くの人やものによって支えられています。しかし、そのことはあまり意識していません。私たちは自分の命を支える根に無自覚なままでいいのでしょうか? 
 みすずに深い理解を示す矢崎節夫氏は稲の根について書いています。(『金子みすずこころの宇宙』)それによれば、八十センチほどにのびた稲は三十メートルもの根を張るのだそうです。そして稲の根は地面の中で様々なものに出合い、その出合いを糧として稲が育っていったと矢崎氏は言います。
 私たちも多くの出会いを糧として、地面の中にしっかりと命の根を張っていきたいものです。

新聞表記ということもあって、「みすゞ」を「みすず」と書いています。

阿弥陀様のお働きは、直接目にできるものではありませんが、「見えぬけれどもあるんだよ

見えぬものでもあるんだよ」というとき、私たちは、阿弥陀様のお働きの実在を信じることができるのですね。

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