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2011年5月15日 (日)

白衣

私たちは「白衣」(「はくえ」と読みます)を着ることが多い。

ある意味、日常にありふれた「白衣」を着るということにこのような意味があったとは知らなかった。

白衣は死装束なのだそうだ。

言われてみると確かにそうだ。

僧侶の装束が死に関わることは、何となく感じられるけれども、ことばではっきりと突きつけられると、意識がやはり変わる。

この「死」を意識することによって、「生」がより尊いものとなるのです。

白衣を着ることによって生まれる、「今日が最後」という覚悟。
それが悔いなく「今」を生きることにも
家族や友人を慈しむことにもつながります。

(川村妙慶「一度きりの「今」を生きる」)

永六輔さんのお話のなかで、正月に経帷子を着る人や遺書を書く人を紹介していたが、「死」を意識するということで「生」の尊さを意識するという点で通じるところがある。

今日も白衣を着る。

死装束だということを意識しつつ、白衣を着ることにしよう。

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