白衣
私たちは「白衣」(「はくえ」と読みます)を着ることが多い。
ある意味、日常にありふれた「白衣」を着るということにこのような意味があったとは知らなかった。
白衣は死装束なのだそうだ。
言われてみると確かにそうだ。
僧侶の装束が死に関わることは、何となく感じられるけれども、ことばではっきりと突きつけられると、意識がやはり変わる。
この「死」を意識することによって、「生」がより尊いものとなるのです。
白衣を着ることによって生まれる、「今日が最後」という覚悟。
それが悔いなく「今」を生きることにも
家族や友人を慈しむことにもつながります。
永六輔さんのお話のなかで、正月に経帷子を着る人や遺書を書く人を紹介していたが、「死」を意識するということで「生」の尊さを意識するという点で通じるところがある。
今日も白衣を着る。
死装束だということを意識しつつ、白衣を着ることにしよう。
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