ご法事にて
昨日はあるおうちのご法事をつとめる。
ご両親が亡くなって、跡継ぎさんは関西地方に在住。
いずれこちらの家は引き払うということで、ご親戚がこの家に集まるのは最後かもしれないと。
記念写真なども撮られる。
ある心理学を学ばれた方から、ご法事のグリーフケア的な意味合いをアンケートによって明らかにした論文をいただいた。
心理学の詳しいことや、数値の分析のことはよくわからないが、法事がグリーフワークの一端を担っているということは、私にとっては非常に心強い。
その中で、遺族が集まるということが悲嘆緩和に有効とある。(ほかにもあるが・・・)
親族を亡くされたのだから当然悲しみを共有しておられるのだが、非常に明るく法事を営まれる。
施主さんの人柄もあり、細かい心遣いと、参加者に楽しんでいただきたいというお気持ちがこちらに伝わってくる感じ。
皆さんも、法事・お齋と、実によくお話をされ、にこやかである。
法事とはいえ、こちらも楽しい気持ちにさせられる。
こういうご法事をつとめると、親族が集まる場としての法事の効用って、大きいものなのだろうと感じる。
法事を小さく簡単にと思っておられる方が多くなってきているように思うが、こういう場としての法事の意義も、頭に置いておくべきなのだろうと思う次第。
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