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2011年4月 3日 (日)

京都親鸞の歩き方

[京都親鸞の歩き方]というガイドブックが出ている。

西本願寺の関係の本のようだが、750回忌の御遠忌に京都を訪れてもらいたいという意図があるような印象。

西本願寺やその界隈の紹介にかなりページを割いている。

もちろん東本願寺など、親鸞聖人に関する情報は充実している。

「歩く、識(し)る、触れる、親鸞を体感する 京都&西本願寺 ガイドブック」とあり、親鸞聖人の情報以外にも、京都の見所、食べ処の簡単な紹介もあり、御遠忌を機会に京都を訪れる人にとっては、いろいろと使えそうなガイドブック。

京都ばかりでなく、越後や常陸の紹介もあり、「親鸞を語る」として、津本陽・吉本隆明・三國連太郎といった、よく知られた親鸞に関する著書のある人々の文章も掲載されている。

本屋には、結構山積みされていたので、どこででも手に入る本なのだろう。

この本を携えて、親鸞聖人を思う京都の旅をしてみるのもいいだろう。

2011年3月22日 (火)

いきているってふしぎだね

「いきているってふしぎだね」(よしいけ道 法蔵館)を手に取った。

絵本。作者が福井の方(お寺の坊守さんだそうです)なので、福井の本屋さんでは、よく見かける本ではないだろうか。

生きるということについて、かわいらしい絵と素朴な詩で、私たちに語りかけ、問いかけてくれる、そういう趣の本。

難しい言葉で書かれているわけではないけれど、生きることの深いところに触れている、そんな本です。

詩の最後のページに「それぞれの詩の中に?をさがしてくださいね」ということばがあり、作者の読者に対するメッセージが、このあたりによく表れているように思う。

この方のHPがなかなかステキで、この本に収められている詩や、ほかの詩も読めるし、かわいらしい絵も満載。是非ご覧ください。

法蔵館のページ(仏教書総目録)からは、この本のPDFファイルも見ることが出来ます。

2011年3月21日 (月)

「お寺は何のためにあるのですか?」法蔵館

ちょっと気になる題の本を手に取った。

「お寺は何のためにあるのですか?」法蔵館

お寺はいったい何のためにあるのか。

本当に必要なのか。

というところを突きつけられるような問題提起が最近多いように感じる。

お寺も以前と同じような形のままでいることに対して、疑問に感じる人が多くなってきているのだろう。

宗教心、信仰心が薄くなったと嘆くだけでなく、お寺の存在意義を見直すことも必要ということだろう。

真宗のお寺は死者の追善供養をするためのものではなく、今生きている人のためのものだというあたりを、再確認させてくれる。

ちなみに著者は坊守さんで僧侶、結婚してお寺に入ってから真宗のことを学んだのだそうだ。

ブログもありますが、実は、私、この方のブログということを知らずに、面白いことを書いている坊守さんだな、と思って時々読んでおりました。著書の題も知っていたので、びっくりしました。

こういう感じの根源的な問題を分かりやすく書くのは、女性の視点から見ることが意味が深いように思われる。

2011年3月 6日 (日)

美人尼僧の「ひと言」説法  2

他宗の方もご姉妹が一組紹介されていますが、真宗関係の方だけ紹介。

ひょっとすると、真宗は美人尼僧が多いのか?

瑞光寺(浄土真宗本願寺派)コンフレット・アテナ・ガブリエラ(釋照慧)さんはルーマニア出身で浄土真宗の教えに感銘を受けて布教使の資格を取ったという。

お浄土の法則とは一日一日自分の力で生きていると思っても気が付けば大きなご縁の中で生かされている。生まれて死ぬまで私が縁です。 

と色紙に書いておられる。ご縁は仏教の大事な教え。

正念寺(真宗大谷派)川村妙慶さんは、「無碍の一道」と色紙に揮毫。

二河白道のたとえから、「無碍の一道」をわかりやすくご説明。

道は初めからあるわけではなく、険しくてもかき分けかき分けて歩いていったところが道になるのです。 

妙慶さんの体験と仏教の教えに裏打ちされたお言葉と感銘を受けた。

妙慶さんは3月3日(木)にTBS「スパモク !!お坊さんがズバリ!解決!紳助の駆け込み寺 」にもご登場。

話題の5人の僧侶のうちの一人として。「癒し系僧侶」というキャッチフレーズで。

ブログによると、多くの反響が寄せられているようです。

あまり目立たないようにしていらっしゃったというふうに聞いていますが、回答の時には、妙慶ワールドが展開されました。

他の出演僧侶の個性がスゴイので、かえってしっかりお話を聞けたような感じでした。

それにしても、そうそうたる僧侶メンバーを前に、回答をまとめきる紳助さんはある意味スゴイ人だと感心。

美人尼僧の「ひと言」説法 1

いささか旧聞に属するのかもしれないが、「週刊ポスト」3/4には、標記の白黒グラビアページが。

男性向け週刊誌、「美人」という表題から興味本位の物か,というふうに取る向きもあるかもしれないが、紹介されている方々の説法は、なかなか味がある。

玉蓮寺(真宗大谷派)白木澤琴さんは,色紙に「迷いながら生きています」と揮毫。

“解答”を出すことは停滞につながりますが、“迷い”はどこまでも私たちに歩みと道を与えてくれます。

一見逆説のようにも響くが、生の実相はこういうところにあるのかもしれない。親鸞聖人のお言葉を踏まえている。

大行寺(真宗仏光寺派)英月さんは色紙に「阿弥陀ビーム」と揮毫。

阿弥陀様の本願というのは、『絶対にあなたを助けてやる』という“絶対肯定”なんです。こういう存在って、他にはないんですよ。こんないい加減でダメな自分さえもいつも守ってくれる阿弥陀様がいる。阿弥陀ビームがあれば不安なんて何にもないはずです。

弥陀の本願を「阿弥陀ビーム」という親しみやすい言葉で、私たちにお伝えになる。

東本願寺(真宗大谷派)鈴木君代さんは色紙に「いのちの花を咲かせよう。赤い花は赤く白い花は白く」と揮毫。

あなたが赤い花だったら、赤い花を、白い誰かは白い花を咲かせればよい。仏さまから一人一人に“種”がプレゼントされていて、それぞれの花を咲かせることが私たちの仕事なんです。悩みを抱えたまま“安心して”悩み苦しんでいい。違う自分になる必要はありません。

「赤色赤光。白色白光。」の教えを説く。

この方、「お坊さんにあこがれてお寺に入ったの」の方です。一度ライブで聞いてみたい。

2011年1月 5日 (水)

ほっとする親鸞聖人のことば

川村妙慶さん「ほっとする親鸞聖人のことば」を読了。

高橋白鴎さんの書とのコラボである。

この「ほっとする・・・」シリーズは書とのコラボというコンセプトのシリーズのようである。

70ほどの親鸞聖人のお言葉がピックアップされており、そのことばに関する妙慶さんの文章と白鴎さんの書で見開きの2ページが構成されている。

どこからでも読み始めることが出来るので、心に触れることばから読んでも良いし、4つに別れているセクションごとにまとめて読んでもおもしろそうだ。

親鸞聖人のお伝えくださった言葉は、声を大にして大勢の人を一度に動かすようなものではないのです。むしろ自分自身の問題として悩み抜く一人ひとりの、その身に響いてくるのです。(あとがき)

選ばれたお言葉は「暗くなる言葉」で、「ぱっと明るくなるような言葉」がなかなか見あたらない、とおっしゃる。

「ほっとする」という書名にかなうものにするには、かなり骨が折れたのではないかとも思うが、妙慶さんのお人柄と文章の力で、「ほっとする」本になっている。

高橋白鴎さんの書も味わい深く、いろいろなタッチで書かれていて楽しめるものだ。

2010年12月31日 (金)

親鸞なう 第3章真宗の風景 (4)仏花を生ける

大慌てで、ちょっと「親鸞なう」について

「證誠」に載っていたので、標記の記事には、本山證誠寺で仏花を生ける様子が、写真で紹介されている。

證誠

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證誠ができあがりました。

明日からのお正月にお参りの際、一部お持ちください。

2010年12月15日 (水)

「親鸞「イヤな自分」を克服する本」

川村妙慶さんのご本「親鸞「イヤな自分」を克服する本」をやっと読了。

一気に読むことが出来なくて、断続的に読んだ。

前にも書いたようにお聖教の言葉とその言い換え?が掲げられ、それについての文章が書かれている。

いつもながら、エピソードの豊富さ、わかりやすい語り口は感心させられる。

お聖教の言葉そのものは、結構難しいものが多いのだが、それがちゃんと腑に落ちる。

どこからでも読むことの出来る本なので、ご一読をおすすめする。

と言っている間に、妙慶さんの新刊が手元に。

川村妙慶/文、高橋白鷗/書「 ほっとする親鸞聖人のことば」

書道家の人とのコラボなのだが、(まだきちんと読んでいませんが)感じの良い美しい本に仕上がっています。

京都でサイン会が予定されているようです。

1月28日(金)17時から ふたば書房京都店(京都タワー3階)

お近くの方はどうぞ。

住職はいませんが、妙慶さんはおいでです。(あたりまえ・・・)

2010年12月 8日 (水)

川村妙慶さんの新刊

川村妙慶さんの新刊が出るそうです。(妙慶さんのブログによる)

「ほっとする親鸞聖人のことば」(二弦社)

女性書道家とのコラボレーションだとか。

手に取るのが楽しみです。

この前の新著も読みかけですのに……

読了を目指しましょう。

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